退職したら、テレビ番組が凄かった。2

朝のワイドショーもそうだが、昼間のドラマも見る余裕ができたのだが、韓流・華流ドラマがこれほどあるとは、ビックリしている。BSデジタルの局ができて、とにかく、これでもか、というほどある。

ところで、家人が韓流・華流にはまっていることもあって、退職前は、遠くから眺めて、ときどき、「へ~」と声をかける程度であったが、時間的余裕ができると「フンフン」と近づき、今では「あ~でもないこ~でもない」となり、そして、私もはまった!・・と言っていい。

おもしろい!

いや、日本のドラマもおもしろい ― 最近では『俺の家の話』は最高だった。クドカンと長瀬さんのコンビ最高!! 西田さん、本当にいい役者。『朝顔』も何とも言えないいい味を出していた。上野さんは、『のだめ』の時からファンだが、朝顔もよかったあ。

 

ところで、韓流、いい! どういったらいいのだろうか、日本のドラマと違った脚本の良さがある。

<イ・サン>、<輝く星のターミナル>、<華政>、<キム秘書>、<ストーブリーグ

(これは、現在、この地域で視聴できる番組の一部である)

昼間でこれだけ、いやまだあるが、とにかく、多い。(まあ、局としても時間を埋めるためにも契約したんだろうが)こんなにあるとは・・・多い多いと聞いていたが、実際視聴出来るようになって、実感した。

そして、ゆっくりと視聴しはじめると・・・気づいたら、はまっていた。

台詞を含めて、恋の駆け引きが丁寧だし、脚本がよく練られていると感じさせる。

なにより、キスのシーンが長く、しかも、しっかりと唇をつけて、これでもかというほど長い(もちろん、日本のドラマと比べてだが)のが・・・いい(笑)。見入ってしまう(笑笑)。ついでに、そのシーン、そのシーンにあった曲も作られており、ここまでやるか!というほどサービス精神にあふれている。

また、家族関係がこれでもかというほどねっとりと時に強烈に描かれており、親子関係など最強だ。(韓国の家族関係はすごい!いろんな意味で・・・)

 

しかし、時代劇は、華流が最高だ。

<宮廷の茗薇>、<ミーユエ>、<如懿伝>

つい見ている番組だが、おもしろい。とくに<ミーユエ>はいい。さすがに中国の歴史は奥深い、秦の歴史にこんな女性がいたとは・・・・

 

ところで<チャングム>が流行っていた時、その放映回数の多さに、韓国の大河ドラマかな、と思ったが、いまさらながら、韓流ドラマの長さに感心している。

だいたい、どのドラマも20話前後はあり、長いものは50話や70話などもあるようだ。このドラマの多さに加えてこの回数の多さ。

もう、脚本家にとっては地獄・・・天国のような環境だ。

韓国の脚本家が鍛えられるはずだ。

10話前後で終わる日本とは、脚本を構想するときのフレームが違う。

韓流のこれでもかという人間関係のややっこしさや、主人公以外の登場人物の心の動きなどを、しつこく描けていけるのも、この違い・・・が大きい。

退職したら、テレビ番組が凄かった。

家の都合で退職し、非常勤になったら、朝の時間に余裕ができテレビをよく見るようになった。

朝のワイドショーが凄い!!!

<スッキリ>、<めざまし8>、<ラヴィット!>、<羽鳥モーニングショー>。住んでいる地方では、民放でこれだけ視聴でき、もう1ヶ月で満腹状態である。とにかく各番組あの手この手で視聴率をかせごうと、これでもかと工夫している。本当にスタッフの苦労がしのばれる。

とにかく凄い、何が凄いって、あのパネルの数である。そのパネルの内容の多様さである。パネルのあの内容に至るまで、どれほど取材したのだろうか。どれほどインタビューしたのだろうか。これを毎日毎日作るとは、スタッフは凄い!(褒めすぎ??)

種明かしをすれば、<羽鳥モーニングショー>である。あのパネルの多さは他の番組を圧倒している。そして知りたい情報の取り扱いにおいて、丁寧さはしつこいぐらいである。やはりスタッフの力を感じる。

しかし、ときどきそのスタッフの苦労を逆なでするようなコメンテーターの発言があるなかで、玉川さんはいい。パネルの資料をしっかりと見て発言しているし、自分でも取材しており、記者としての雰囲気がある。羽鳥さんの自分を出し過ぎないバランスのよい司会進行とともに、玉川さんの情報や資料に裏打ちされた発言が、表に見える<羽鳥モーニングショー>の強さだと感じた。

ただ先日、玉川さんの「政府のコロナ対策は、戦時中の軍部と同じ対応だ」という発言を聞いて、オイオイと、思わずテレビに声をかけてしまった。(そんな年ではないのだが・・・)

「科学的根拠に基づく戦略がない」と言うのはわかるが、戦争中の一番の問題は、軍部のあり方だけでなく、軍部の内容を検討できる情報の公開も、それを検討して意見交換できる表現の自由も保障されていなかったことと、なによりも変更を要求できる主権が無かったことである。

今、少なくとも政府や自治体はコロナ対策関連の情報を毎日公開しているし、玉川さんは自由に意見を言うことが保障されている。なにより、変更を要求できる主権をもっている。「科学的根拠に基づかない戦略」しか出さない政府だったら、どんどん意見を言って、しつこく政府と対話して、変更させればいい。(まあ、そうしてもなかなか政府が動いてくれないから、思わず言ってしまったのかもしれないが・・・)

政府が何かすると、何かと戦前や戦時中の歴史と結びつけたがる人がいるが、気持ちは分からないでもないが、ものごとの見方は自由でありたい。

ところで、玉川さんと並んでいいなと思ったのは、橋下さんだ。正直言うと、びっくりして新鮮だった。あの橋下さんが朝のワイドショーのコメンテーター???

もちろん、こっちの勝手な思い込みだが、さすがにひと味違ったコメントばかりだった。何より元大坂の知事や市長だけあって、現場の大変さを踏まえた上の発言が中心で、コメンテーターの身勝手さを反省しながら、思うまま(笑)発言されていた。

さすがだ。

ところで、PCR検査に関して、橋下さんはスンナ派、玉川さんはシーヤ派と言われているそうですが、うまい!!

イスラムスンニ派シーア派をもじったものとして、うまいなあと唸ってしまった。

両方の言い分は、なるほどなあと思った。橋下さんは、何も検査をするな、ということではなく、現場を知っている者らしく、現場の実情に合わせてやるしかないと言っているのだし、玉川さんは、科学的知見やデータ的根拠をもとに実施することをすすめる発言をしている。

ただ、一ヶ月ほど、いろいろ意見を聞いて何かモヤモヤしたものがある。

「まん延防止対策」ではだめだ、「緊急事態宣言」にしろ、PCR検査をもっと大規模に実施しろ、などの意見があるが、結局、ある問題を気づいていながら避けている。

同じ島という地域なのに、台湾やニュージーランドはコロナを抑えられたが、日本はできなかった。

当たり前だ。

禁止や強制ができないからだ。

「政府や知事は言葉ばかりだ」、当たり前だ、禁止も強制もできなければ、そうなる。

PCR検査を大規模に実施するためにも、検査を受けるよう強制する必要がある。

 

何かしら、コメンテーターの意見も1ヶ月も聞くと、同じ内容を繰り返しているなあっとわかってくる。

番組でコメントするのも辛いものがあると、最近同情している。